Project/Area Number |
13F03060
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
水工学
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 恵介 北見工業大学, 工学部, 教授 (60271649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN Duc 北見工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
DUC HOANG Nguyen 北見工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 塩水遡上 / モデル / 強混合 / 河口 / 塩水進入 / 二次流 |
Outline of Annual Research Achievements |
ベトナムのように海岸線から低平地が広がる地域では,網状の河道網が形成されることが多く,その水源を利用して米作などの農業が進む傾向にある.一方で,海に面し低平地であることから,潮位の変化に敏感に反応した塩水の遡上が存在し,その海水を利用したエビの養殖も盛んとなることが多い.米作には塩水の進入は抑制しなくてはならない問題であり,農業および水産業の両者を良好な状態に保つためには,どの程度の淡水が網状河川内を流れており,どれくらいの距離だけ塩水が進入するかを理解する必要がある.また,河道内の塩水遡上の変化は,農業・水産業的な問題だけではなく,周辺の植生をはじめとした生物環境を大きく変化させるため,適切な現象の評価が望まれている.そこで本研究では,河川河口域で生じる塩水遡上現象を簡易的に診断するフレームワークの構築を目的としている. 容易に利用できるようにするため,工夫されたベルヌイに基づいた塩水遡上モデルを利用し,網走川,太田川,およびベトナムのRed Riverを対象とした解析を実施した.網走川においては,河川水位や潮位データを利用した塩水遡上距離に関するモデルの適用性の検討を行い,その再現性の高さを示すことができた.Red Riverにおいても同様な検討を行い,網走川同様に高い再現性を確認することができた.一方で,網状河川における淡水流量の推定に関しては,広島を流れる太田川のデルタおよびMekong Riverを対象とした再現計算を実施,よい再現性を得ることができた. 以上の成果により,新たな塩水遡上管理手法(フレームワーク)を提案することを出来たと考える.このフレームワークは,日本のみならず,発展が遅れている後進国においても容易に利用できるツールであると言える.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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