Project/Area Number |
13J00204
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Inorganic chemistry
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
飯島 史周 筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013 – 2014
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 無機化学 / 金属錯体 / 外場応答 / 電子移動 / 磁性 / 集積構造 / 低次元性 / デバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、多様な外場に応答する多重外場応答性錯体に関する研究が盛んに行われている。それに伴い構築した錯体の実用化に向けた試みも多様化している。本研究では既報の多重外場応答性一次元鎖錯体を修飾し新たな集積構造体の形成および新規物性発現、素子化を目的としている。前期に報告したカウンターアニオンを交換することで様々な溶媒に可溶となった一次元鎖錯体の転移挙動について調べるため、温度依存磁化率測定および温度変化UV-vis吸収スペクトル測定を試みた。結果として、転移挙動の観測に至らなかった。これはカウンターアニオンの置換によりコア構造周りの環境が変化したことおよび、結晶性の低下に由来するものと考えられる。適切なカウンターアニオンの選択と結晶化方法の確立によって改善が期待される。また単糖であるD-マンノースを系中に導入し一次元鎖錯体を合成することで既報の一次元鎖と異なる転移挙動を示す新規錯体を構築した。この錯体はPXRD測定結果から既報の一次元鎖錯体と異なる結晶系を有し、元素分析およびICP発光分光法の測定結果から[CoFe(tp)((R)-pabn)(CN)_3]BF_4・2H_2O(tp=tris-(pyrazolyl)borohydride, (R)-pabn=(R)-N2, N2'-bis (pyridin-2-ylmethyl)-1, 1'-binaphtyl-2, 2'-diamine)の組成を持つと考えられる。この新規錯体の転移挙動について調べるため温度依存磁化率測定を行った。測定結果から250Kにおいて熱誘起ETCST挙動を示し、60Kの広い熱的ヒステリシスを観測した。また低温において光照射することで光誘起ETCST挙動を観測し、超常磁性相の存在を示唆した。既報の一次元鎖錯体に比べ簡易に取り扱え真空条件下で安定なことから多様な物理条件下での測定が可能であると期待できる。
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Research Progress Status |
本研究課題は、平成26年11月30日付けで、研究を完了しているため記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は、平成26年11月30日付けで、研究を完了しているため記入しない。
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