ボリル金属種の特異な性質を利用した新規不活性分子活性化法の開発
Project/Area Number |
13J00827
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
衣田 裕孝 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ボリル金属種 / ロジウム触媒 / ボリル化 / 炭素-酸素結合切断 / DFT計算 / 炭素-酸素結合切断 |
Outline of Annual Research Achievements |
ボリル金属種は、ボリル配位子の持つ強い電子供与性や、ホウ素上に空軌道を持つことなどから、従来の有機金属種とは異なる特徴的な極性を有する化学種である。しかし、このような化学種の触媒的な利用は炭素-水素の活性化以外にほとんど例が無く、先述したボリル金属種の特異な性質を生かした反応はこれまでに報告されていない。 われわれはこれまでに、この特徴的な極性を生かした炭素-シアノ結合切断を経る触媒的ボリル化反応を報告しており、また、DFT計算を用いた検討により、本反応がボリルロジウム種の極性に基づく特有の機構を経て反応が進行する事を明らかにした。 次に、ボリル金属種のもつ極性を生かし、エステル類およびピリジルエーテル類の炭素-酸素結合活性化反応を設計し、検討した。 様々な検討の結果、ピバル酸エステルや2-ピリジルエーテルとジボロンをロジウム触媒とそれぞれ適切な配位子存在下、トルエン中で反応させる事でアリール炭素-酸素結合の切断を経るボリル化反応が進行し、ボロン酸エステルが得られた。これらの反応はカルボニル酸素やピリジル基窒素のボリル基への配位を鍵として進行していると考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)