カイラル有効理論に基づく核媒質中におけるη´中間子の性質の解析
Project/Area Number |
13J01879
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 俊太郎 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 核媒質中におけるハドロンの性質 / η'中間子-核子系 / η中間子崩壊 / 有限密度系 / 光学ポテンシャル / 中間子崩壊 / η'中間子 / UA(1)アノマリー / カイラル対称性 / η'原子核束縛状態 / 核媒質効果による質量変化 / η中間子 / 非対称核物質 / η-π^0混合 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、核媒質中におけるカイラル対称性の回復によって特異な性質を示すと期待されているη'中間子の核媒質中での性質を議論する際に重要となるη'と核子の間の結合についてこれまでの計算をさらに拡張し、有限の運動量、及びフレーバーSU(3)対称性のあらわな破れの効果を取り込んだ計算を行い、さらにη'と核子の2体系について、ηN、πN channelとの結合の効果を取り込んだ計算を行った。 この計算結果については現在慈道大介氏(首都大学東京)と議論を行っている。 また、η'中間子と核子の束縛状態の存在を調べるため、η'中間子の重陽子標的での光生成反応に注目し、慈道大介氏、及び関原隆泰氏(JAEA)と共同で理論的考察を行い、重陽子標的での実験によってη'中間子-核子の束縛状態の存在を検証できる可能性があることを示した。 また、今年度は核媒質中でのη中間子の3π崩壊についても研究を行った。η中間子はフレーバーSU(3)対称性の破れによりη'中間子と混合するが、この混合性は核媒質中において変化する可能性があるため、η'中間子の核媒質中での性質の議論の際には、η中間子の変化についても考察が必要であると考えられる。 今回は線形シグマ模型を用いて解析を行い、その結果、η中間子の3πへの崩壊幅は核媒質中でのカイラル対称性の部分的回復、特にσ中間子のsoft化の効果によって増大することが分かった。このことから、このη→3π崩壊幅が核媒質中におけるカイラル対称性の回復の指標となり得るということが分かった。この核媒質中におけるη→3πの解析の結果についてはProgress of Theoretical and Experimental Physicsに投稿し、掲載決定となっている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)