Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では、生理活性脂質受容体BLT1に対する抗体を用いて樹状細胞サブセットを解析し、BLT1発現量の異なる2つのサブセット(BLT1hi、BLT1lo)の免疫応答における役割を明らかにすることを目的とし、解析を行った。これまでに、この2つのサブセットにTh1細胞分化誘導、T細胞増殖誘導、リンパ節への走化性における役割の違いがあることが明らかになってきたため、Th1応答を制御するのに重要だと考え、in vivo移入実験を行った。セルソーティング後の細胞にDNBSをloadし、それぞれの樹状細胞を感作していないマウスのfootpadに移入し、5日後、耳介にDNFBを塗布し、耳の厚みを24時間毎に測定した。その結果、BLT1hi樹状細胞はBLT1lo樹状細胞に比べて、Th1型の接触性皮膚炎を増悪した。これによりBLT1hi樹状細胞はTh1誘導能の強い樹状細胞であることが示唆された。さらに、研究開始時に想定していた研究に加えて、樹状細胞に発現する分子とBLT1の相互作用に興味を持ち、いくつかの分子を対象にBLT1との相互作用を検討した。その結果、RAGEと呼ばれる細胞膜1回貫通型のタンパク質がBLT1と相互作用することを見出した。さらにBLT1とRAGEの相互作用の解析を進めた結果、RAGEがMEK-ERK経路の増強を介してBLT1依存的なサイトカイン産生を抑制し、好中球の走化性を促進することを明らかにした。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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FASEB J
Volume: 30 Issue: 5 Pages: 1811-1822
10.1096/fj.201500117
http://plaza.umin.ac.jp/j_bio/Biochem1/Top.html