Project/Area Number |
13J03450
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
橋詰 史晶 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 哲学 / 現象学 / フッサール / エドムント・フッサール / ジャック・デリダ / カール・ヤスパース / 感覚 / 本質 / 時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、現象学の創始者エドムント・フッサールの思想の根底にこれまで注目されてこなかった類似性という原理があることを指摘し、フッサール現象学の新たな読解可能性を明らかにすることである。2013年度に引き続き2014年度もこの研究課題に取り組んだ。 フッサール現象学における類似性の固有の特性と意義を際立たせるためには、差異こそが根本的であると考える立場から為されたデリダのフッサール解釈と対比させることが相応しい。この考えにもとづき、筆者はまずデリダのフッサール解釈の真意と意義を明確にすることを試みた。多数の先行研究を取り上げてその問題点を考察し、その成果を日仏哲学会2014年秋研究大会で発表した。なおその原稿を元にした論文は『フランス哲学・思想研究』に投稿し、現在査読中である。 続いて筆者は、フッサール現象学における「カント的意味での理念」の問題に取り組んだ。私見によれば、フッサール現象学は究極的には感覚の類似性に立脚しているにも関わらず、フッサール自身はこのカント的意味での理念という概念によって類似性を覆い隠してしまっているからである。筆者は公刊間もないフッサールの草稿(Hua XLI)を調査し、カント自身の「理念」概念にまでルーツを遡り、さらにカントとフッサールの関係を論じた先行研究を参照し、これらの情報を継ぎ合わせることで、カント的意味での理念の一貫した内容を浮き彫りにした。この研究成果は日本現象学会第36回研究大会にて発表し、その発表原稿を元にした論文は『現象学年報』第31号に掲載されることが決定している。 以上の研究遂行によってフッサール現象学における類似性という原理を明らかにするという当初の目標のための重要な地歩を築くことができたと考える。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)