神経伝達物質とその受容体の分子認識メカニズムに関する気相分光によるアプローチ
Project/Area Number |
13J08756
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical chemistry
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
孫 雲龍 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2013 – 2014
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 分子認識 / レーザー脱離 / 超音速ジェット / レーザー分光 / カテコールアミン / ペプチド / 電子スペクトル / 赤外スペクトル / 神経伝達物質 / アドレナリン / 水のクラスター / コンフォーマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はレーザー脱離・超音速ジェット法を用いて神経伝達物質とそのレセプターの分子認識機構を分子レベルで解明することである。本年度はアドレナリンの部分構造であるカテコールとレセプターの結合サイトであるSIVSF-NH2の錯合体をレーザー脱離・超音速ジェット法を用いて測定した。最初、それぞれの分子の粉末を混合し、これにレーザー脱離法を適用したが、錯合体は観測されなかった。そこで、それぞれの分子を水に溶かして混合した後、50℃で一昼夜乾燥して得た粉末に対してレーザー脱離法を適用したところ、錯合体の観測に成功した。これにより、錯合体の共鳴多光子イオン化(REMPI)スペクトルの測定に成功した。REMPIスペクトルには37590cm-1に強いシャープなバンドが観測され、錯合体はほぼ単一のコンフォメーションをとっていると考えられる。構造情報を得るためIRスペクトルを測定したところ、3509及び3442cm-1にシャープなバンドが、3300cm-1付近にブロードなバンドが観測された。カテコールの水素結合していないOH伸縮振動(3673cm-1)が観測されないことから、錯合体ではカテコールOH基が水素結合を形成していることが示唆される。さらに、SIVSF-NH2単体で観測されるSerのπ型水素結合したOH伸縮振動(3588cm-1)が観測されないことから、錯合体ではこのπ型水素結合が消滅し、新たにカテコールOH基と水素結合が形成されていることが分かった。
|
Research Progress Status |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
-
-
[Journal Article] Fast Non-radiative Decay in O-aminophenol2014
Author(s)
Marcela Carolina Capello, Michel Broquier, Shun-Ichi Ishiuchi, Woon Y Sohn, Masaaki Fujii, Claude Dedonder-Lardeux, Christophe Jouvet, Gustavo A Pino
-
Journal Title
The Journal of Physical Chemistry A
Volume: 118
Issue: 11
Pages: 2056-2062
DOI
Related Report
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-