イプシロン型-酸化鉄の磁気特性と電磁波吸収特性に関する研究
Project/Area Number |
13J09260
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉清 まりえ 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 酸化鉄 / ナノ粒子 / 磁性材料 / 電磁波吸収 / 保磁力 / 酸化物 / ナノ微粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
イプシロン型-酸化鉄(ε-Fe2O3)をベースとして、磁気特性をはじめとする新しい物性の観測を目指し、本年度は以下に示す研究を行った。 ε-Fe2O3は通常、粉末として合成する場合がほとんどであるのに対し、薄膜としての作製に取り組んだ。作製法としては、鉄の水酸化物ナノ粒子の水分散液を調整し、それをシリカマトリックスで覆った。この水分散液を石英基板上にスピンコートし、基盤ごと約1000度で大気下焼成した。その結果、透明なオレンジ色の薄膜が得られた。 得られた薄膜について、走査型電子顕微鏡(SEM)により断面を観察したところ、石英基板上に570 ± 10 nmの厚みで膜ができていることがわかった。また、結晶構造を調べるためにX線構造回折(XRD)を測定しリートベルト解析を行ったところ、このパターンはε-Fe2O3単相のものであり、アモルファスのシリカ中にε-Fe2O3ナノ粒子が生成していることが明らかになった。なお、XRDパターンの線幅から、ε-Fe2O3ナノ粒子の平均粒径は約9 nmであると見積もられた。次に、得られた膜の光学特性としてファラデースペクトルを測定した結果、楕円率の外部磁場依存性はヒステリシスを示し、保磁力は約3 kOeであった。一方、磁化測定からもヒステリシスを観測しており、こちらも同様に約3 kOeの保磁力を示した。これらの結果から総合して、今回得られた薄膜は粒径9 nm、保磁力3 kOeのε-Fe2O3がシリカマトリックス中に分散したものであると結論付けることができ、この磁性材料としての特性は、例えば磁気記録媒体としても適していることから、国内外で特許出願を行った。 [特願2013-213154、特開2014-224027、PCT/JP2014/061585]
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(32 results)
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[Journal Article] Structural phase transition between γ-Ti3O5 and δ-Ti3O5 by breaking of one-dimensionally conducting pathway2015
Author(s)
K. Tanaka, T. Nasu, Y. Miyamoto, N. Ozaki, S. Tanaka, T. Nagata, F. Hakoe, M. Yoshikiyo, K. Nakagawa, Y. Umeta, K. Imoto, H. Tokoro, A. Namai, S. Ohkoshi
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Journal Title
Crystal Growth & Design
Volume: 15
Issue: 2
Pages: 653-657
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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