Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Research Abstract |
本研究では,情報学的な見地から,「効果的に情報を提示するために,どのような映像部品(単語)を用意し,どのような映像編集規則(文法)にしたがって提示すればよいか」という問題を自動化システムを構築しながら実証的に探ることを目的としている.そのために,本年度は主に,対話シーンを撮影・編集・伝送するマルチカメラシステムの構築,制約充足に基づく編集の枠組みに関する検討,インタラクティブに質問に対して答えることのできる映像メディアの構築を行った.以下のように,順調に研究が進行している. 撮影・編集環境の構築:昨年度に引き続き,マルチカメラによる撮影,人物行動認識,映像編集を行うシステム構築を行った.現在はまだ,システマティックな検証を行うために必要な機能の一部しか備わっていないが,以下の節で示すような実験が可能になった. 制約充足型映像編集モデル:TV番組,映画に現れる種々のシーンを参考にし,種々の編集を可能にするモデルの検討を行った.日本映画においては,対話シーンとして食卓やテーブルでの飲食シーンが用いられることが多いため,そのパターン化を行い,また,各部分について,その意図,効果について考察した.これらの結果を基に,リアルタイムの編集と制約充足で編集を行う枠組みの検討を行った. 質問に答えることのできる映像メディア:「質問と答」の観点から映像の撮影と編集を考え、多視点の映像を効果的に使用するモデル(QUEVICO)を提案した.質問の答となる映像断片を検索するために適した映像のインデキシング手法を提案し,検索された映像断片を要約、編集することで簡潔な答をユーザに与える手法を実装した。
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