Project/Area Number |
14021006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊地 利明 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10280926)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 遺伝子 / 感染症 / トランスレーショナル リサーチ / バイオテクノロジー / 免疫学 |
Research Abstract |
樹状細胞は末梢組織にて異物を貧食し、その抗原をT細胞に提示することにより、抗原特異的な免疫反応を惹起している。この際、抗原を直接T細胞に提示するために、樹状細胞はさまざまなサイトカインを産生分泌している。DC-CK1(dendritic cell-derived C-C chemokine 1)や、FKN(fractalkine)は、そのような働きをしているケモカインである。そこで本研究では、DC-CK1やFKNを樹状細胞内で強発現させると、樹状細胞はT細胞をより効果的に呼び寄せるようになり、樹状細胞の抗原提示能力が増強されるという仮説を立て、その細胞性ワクチンへの応用を検討する。DC-CK1やFKNを樹状細胞内で強発現させるためには、樹状細胞への遺伝子導入効率から、それぞれのcDNAの発現ユニットを組み込んだアデノウイルスベクターを用いる。 当初の計画通り、まずFKN発現組換えアデノウイルスベクター(AdFKN)の作製を行った。組換えアデノウイルスベクターは、発現カセットのプラスミドと、アデノウイルスゲノムDNAのプラスミドを、大腸菌内で相同的に組換えることにより作製した。そして作製したAdFKNが、FKN mRNAとFKNたんぱく質を感染細胞内で発現することをそれぞれ確認した。さらに、遺伝子改変樹状細胞の抗感染症効果をin vivoで評価するために、既に確立しているマウス緑膿菌肺炎モデルに加え、新たにマウスレジオネラ肺炎モデルの作製を行った。 次の研究段階として、FKN発現樹状細胞の細胞性ワクチン効果を、マウス緑膿菌肺炎モデルとマウスレジオネラ肺炎モデルにおいてそれぞれ評価し、さらに、DC-CK1発現組換えアデノウイルスベクターを、AdFKNと同様の手法で作製する準備を現在すすめている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)