Project/Area Number |
14021064
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
改正 恒康 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (60224325)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
|
Keywords | 遺伝子欠損マウス / 自然免疫 / 獲得免疫 / Toll様受容体 / 樹状細胞 / MyD88 |
Research Abstract |
Toll様受容体のアダプター分子MyD88を欠損する樹状細胞は、LPS刺激によりサイトカインは産生しないが、CD40など補助機能分子の発現は増強する。すなわち、TLR4を介したMyD88非依存性経路は樹状細胞の成熟分化を誘導できることをこれまでに明らかにしている。 このLPS刺激MyD88欠損樹状細胞の機能をさらに詳細に検討した。LPS刺激正常樹状細胞のアロMLR培養上清中には、IFN-γ優位な産生がみとめられた。一方、LPS刺激MyD88欠損樹状細胞のアロMLR上清中には、IL-4優位な産生がみとめられた。アロMLR上清中のIL-12産生は、LPS刺激MyD88欠損樹状細胞において著明に低下していたが、IL-12をLPS刺激MyD88欠損樹状細胞のアロMLRに添加しても、IFN-γ産生の上昇はみとめられたが、IL-4の産生亢進は正常化しなかった。また、Th1誘導型サイトカインIL-12/IL-18を欠損する樹状細胞のアロMLRにおいては、IFN-γ産生の低下はみとめられたが、IL-4の産生亢進はみとめられなかった。また、完全フロイントアジュバントと混合した抗原(KLH)で免疫した場合、正常マウスはTh1優位な応答を示したが、MyD88欠損マウスはTh2優位な応答を示した。 考察 Th1誘導型サイトカインの産生障害だけではTh2分化は支持されないので、LPS刺激MyD88欠損樹状細胞のTh2細胞分化支持能にはTLR4シグナルのMyD88非依存性経路により誘導される機能分子が関与していることが示唆された。また、MyD88欠損マウスにおいてもTh2シフトがみとめられたことから、in vitroばかりでなく、in vivoにおいても、MyD88はTh1/Th2バランスに重要なアダプターであることが明かとなった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
-
-
[Publications] M.Yamamoto, S.Sata, H.Hemmi, H.Sanjo, S.Uematsu, T.Kaisho, K.Hoshino, O.Takeuchi, M.Kobayashi, T.Fujita, K.Tekeda, S.Akira: "Essential role for TIRAP in activation of the signalling cascade shared by TLR2 and TLR4"Nature. 420. 324-329 (2002)
-