Project/Area Number |
14021068
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清野 宏 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10271032)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
|
Keywords | 粘膜免疫 / 粘膜ワクチン / 粘膜アジュバント / HIVワクチン / 分泌型IgA |
Research Abstract |
粘膜免疫システムを駆使してHIVに対する第一線のバリアを構築するには、経口・経ワクチンが有効であり、その鍵を握っているのが安全で免疫増強作用の強い粘膜アジュバントと粘膜ワクチンデリバリー法の開発である。 本研究計画では、B. choshinesis発現ベクターシステムを使った新規のmCT-A/LT-Bキメラ分子を使用したHIVワクチン用粘膜アジュバント開発に関連する基礎研究を展開した。さらに、経鼻ワクチン開発へ向けての基礎情報収集目的で、その中枢的役割を果たすNALTと呼ばれる粘膜関連リンパ組織の組織形成プログラムについても検討を行った。また、NALTを介した粘膜免疫システムの活性化に有効な新型粘膜ワクチン抗原デリバリー法であるFLのHIV特異的免疫応答の有効性についても詳細な検討を進めた。例えば、FLにHIVgp160を封入(FL-gp160)し正常マウスに経鼻免疫すると、効果的にHIV侵入門戸である生殖器粘膜系に抗原特異的分泌型IgAとIgG抗体を誘導出来る事を確認した。さらに、血清中にもHIV抗原特異的IgG抗体が誘導される。つまり、FLワクチン抗原封入体により二段構えのHIV特異的免疫応答が粘膜系と全身系両方に惹起させる事が出来る事を見出した。
|