新規サイトカイン受容体WSX-1によるTh1誘導機構の解析
Project/Area Number |
14021084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉田 裕樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (40260715)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,700,000 (Direct Cost: ¥5,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,700,000 (Direct Cost: ¥5,700,000)
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Keywords | サイトカイン / Th1 / IL-27 / シグナル / 感染 |
Research Abstract |
寄生虫などの細胞内寄生病原体に対する防御にはTh1型細胞によるインターフェロンγ産生を介した細胞性免疫が重要な役割を果たす。Th1反応の誘導にはIL-12が重要とされている。WSX-1(TCCR1)は、IL-12受容体と相同性を持つサイトカイン受容体で近年IL-27がそのリガンドである可能性が報告された。WSX-1の生体内における役割を解析する目的で遺伝子改変マウスを作成し、WSX-1が、活性化初期のインターフェロンγ産生に重要な役割を果たしていると考えられること、またWSX-1欠損マウスがリーシュマニア(L.major)に易感染性を示し、感染初期のインターフェロンγ産生の低下がみられることなどを報告した。 本年度の解析では、WSX-1欠損マウスが、リーシュマニアと同じく細胞内寄生原虫で、その排除にTh1型サイトカインが重要とされるトリパノゾーマ感染に対しても高感受性を示すことを明らかにし、野生型と比較して肝障害がより著しいこと、感染後Th2型にサイトカイン産生がシフトすることなどを見出した。現在、リンパ球サブセットの変化やサイトカイン産生、肝組織像などの詳細な検討を行っている。一方、WSX-1のシグナル伝達経路は不明であったが、WSX-1強発現細胞や、キメラ受容体を用いた解析によりJAK1/STAT1がWSX-1の下流で活性化することを見出した。現在、STAT1の下流で発現し、Th1型細胞群の誘導に関与する遺伝子の解析を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)