HIV共受容体(ケモカイン受容体)の発現及び機能のコントロール:分子生物学解析
Project/Area Number |
14021088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森内 浩幸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90315234)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | HIV / AIDS / CCR5 / CXCR4 / プロモーター / YY1 / DBP / マラリア |
Research Abstract |
(1)YY1転写因子はCXCR4 promoterやHIV-1 LTRの活性を抑制するが、私達はさらにCCR5 promoterの活性も抑制する事を明らかにした。YY1の強制発現はR5-HIV-1の感染性を減じた。以上よりYY1がHIV-1感染の病態生理に大きな影響を及ぼす事が示唆された。 (2)DBPはC/EBP転写因子の仲間で、その発現が日内変動の影響を強く受ける事で知られているが、私達はこの因子がCCR5 promoterを活性化させる事を示した。 (3)CCR5 promoter領域のCTTTAWW配列に結合する未知の転写因子の存在が示唆された。この活性はPM1細胞(CCR5発現細胞)において、その親細胞だがCCR5発現がないHUT78細胞よりも強くみられた。 (4)炎症性サイトカインであるIL-6がCXCR4 promoter活性を亢進させ、その機序の少なくとも一部はSTAT3を介するシグナルによることを明らかにした。 (5)マラリア原虫による刺激は短期的にはCCR5の発現を減退させるが、長期的にはIFNγの誘導を介して発現を亢進させる事を明らかにした。しかしこの発現亢進はR5-HW-1感染の亢進には結びつかなかった。 (6)恙虫病リケッチアによる刺激はLPSの刺激と同様にCCR5の発現を減退させるが、同時に炎症性サイトカインの産生分泌も促進するため、HIV-1感染に対する効果は双極性である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)