Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Research Abstract |
1.CF病態時のTLR2の発現上昇 CF病態時にTLR2遺伝子の発現上昇が起こっているか否かを半定量的RT-PCR法を用いて検討した.その結果,健常人由来の16HBE14o-細胞に比べ,CF患者由来の細胞CFBE41o-細胞におけるTLR2の発現が高いことが明らかになった.次に,CFBE41o-細胞にTLR2のリガンドであるpeptidoglycan (PGN)を処理したところ,NF-κBの核内移行及び活性化が観察されたことから,CFBE41o-細胞には,機能的なTLR2が発現していることが確認できた.16HBE14o-細胞におけるCFTR機能を阻害するためにglybenclamide (GC)を処理した.その結果,GC処理により,16HBE14o-細胞におけるTLR2 mRNAの発現が上昇した.一方,機能的なCFTRの発現していないCFBE41o-細胞においては,GCによるTLR2 mRNAの発現上昇は起こらなかったことから,GCの作用はCFTR-dependentであることが示唆された. 2.TLRのプロセッシングとERシャペロン まず,TLR4-WTおよびTLR4-299/399(細胞膜上に発現しないTLR4の変異体)のGFP融合タンパク発現ベクターの作製を行った.次に,TLR4のプロセッシングに関与しているER分子シャペロンを同定するために,それぞれ膜貫通型及び遊離型ERシャペロンであるCalnexin及びCalreticulinのアデノウイルス発現ベクターの構築を行った.Calnexin・CalreticulinはN型糖鎖を認識するレクチンタンパクであり,TLRの細胞内プロセッシングに十分関与している可能性がある.今後はTLRのプロセッシングに,これらの分子がどのように関与しているかを,上述したツールを用いて検討していく予定である.
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