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¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
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Research Abstract |
高校「生物」における体系的知識の修得のためには、実験実習等による効果的な補助学習が必要である。特に「動物の細胞・組織」では生命科学社会の健全な発展のためにも臨場感ある実験教材が不可欠と考える。本課題では魚類由来の新たな培養細胞や体全体が実感できる組織標本などを基本素材とし、平素な教育実践の場においても実用可能な新規実験システムの試作とその利用法・シラバスについて検討した。 本システムは、細胞レベルの各種実験系「誰でも使える魚類の培養細胞キットとその教材利用法」組織レベルの各種実験系「魚類マクロ組織標本を基本とした生体学習システム」に区分される。個々の実験は連続的に組み合わされ、解剖・組織・細胞・発生・生理(代謝)・病原微生物(ウイルス病)など様々な学習局面と関連させることができる。別法として、授業の合間に連続して行う実演実験の仕様としても試作した(している)。「実演生物学培養細胞による生体の理解:本当に体は細胞からできている?」と標記する実演講義の概要(実験名のみ)を以下に記する。 (1)これは生きてる動物細胞、見たことあるかい!,(2)「文字書き実験」の種明かし・ゼラチンって何!?,(3)スリット培養法による生細胞の観察,(4)細胞分裂の観察,(5)分裂ステージを追いかけろ,(6)細胞はどのようにして生きている?,(7)細胞が増え続けるとどうなるの?傷ができたらどうなるの?(8)生体標本とその作製技法の紹介,(9)体の中には何がある,(10)魚類マクロ組織標本の顕微鏡観察,(11)ナイフも刃こぼれ、骨とは何者?,補足講義:(12)ウイルスとガン,(13)ミトコンドリア・DNA等の蛍光観察。 試作した実験講義は各地の施設/事業(教員研修会、実験講習会、SPP事業、特別講義など)においても評価・検討され、一部その有効性が実証された。
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