E2F-1のアポトーシス誘導分子、癌抑制遺伝子としての機能の解析
Project/Area Number |
14026024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松村 到 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00294083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴山 浩彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60346202)
水木 満佐央 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80283761)
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 細胞周期 / アポトーシス / 癌抑制遺伝子 / E2F-1 |
Research Abstract |
細胞の増殖・分化は厳密な細胞周期制御のもとに行われる。また、近年、細胞周期制御は細胞の生存/死の制御においても極めて重要な役割を担うことが明らかにされてきた。最近、我々は、マウス線維芽細胞株NIH3T3細胞にE2F-1、c-Mycを過剰発現させると、E2F-1がNF-κBの機能を阻害し、血清除去によって誘導されるアポトーシスの感受性を高めることを見出した。 本研究では、E2F-1、c-Mycによるアポトーシス誘導機構について更に詳細な解析を行い、以下の結果を見出した(Molecular Cell 9:1017-1029,2002)。 1)E2F-1はDP-1との2量体化領域を介してNF-κBのサブユニットp65と結合し、NF-κBの2量体化(p65とp50の結合を阻害する)を阻害した。この機能はE2Fファミリー分子(E2F1-6)の中ではE2F-1に特異的であった。 2)E2F-1がNIH3T3細胞の血清除去によるアポトーシス感受性を亢進させる際には、DNA結合領域とDP-1との2量体化領域のみが必要で、転写活性化領域は必要なかった。この結果から、E2F-1は転写因子としてNIH3T3細胞の血清除去によるアポトーシス感受性を高めるのではないと考えられた。 3)E2F-1ノックアウトマウスの胎児線維芽細胞(MEF)を用いた解析から、過剰発現させたE2F-1のみでなく、内因性のE2F-1もNF-κBの機能を阻害することが明らかとなった。この作用は、細胞周期のうちでE2F-1がRbによって捕捉されているG1期には認められず、G1/S期に強く認められた。これらの実験結果から、増殖期にある細胞では、細胞周期のG1/S移行期を経る度に、E2F-1によってNF-κBの機能が阻害され、細胞のアポトーシス感受性が高まると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)