ΔNp73によるp73およびp53の負の分子制御機構
Project/Area Number |
14026061
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
中川原 章 千葉がんセンター, 生化学研究部, 部長 (50117181)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 俊文 千葉がんセンター, 生化学研究部, 上席研究員 (40260252)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
|
Keywords | p73 / MM1 / c-Myc / E2F1 / p53 / MDM2 / HMGB1 / HMGB2 |
Research Abstract |
1.c-Mycによるp73機能の抑制機構に関する解析:p73αのCOOH端領域をバイトとして酵母two-hybrid法による結合蛋白質の探索を行ったところ、核内c-Myc結合蛋白質であるMM1が同定され、免疫沈降法によりMM1とp73αは物理的に結合した。MM1はp73によるBaxおよびPG13のレポーター活性を特異的に増強した。また、MM1はp73による細胞増殖抑制作用も増強した。一方、c-Mycはp73αとも免疫沈降することが分かり、これら3者は複合体を形成しているものと考えられた。c-Mycはp73の機能を抑制したが、その抑制はMM1によって解除された。したがって、p53が関与しないp73とc-Myc、MM1の相互制御機構が存在することが明らかとなった。 2.E2F1によるp73の制御機構に関する解析:我々は、E2F1とp73が免疫沈降法により共沈することを見出した。E2F1はp73の安定性や機能に大きな影響を及ぼしている可能性が示唆されたため、現在詳細な解析を進めている。 3.p73の特異的ユビキチンリガーゼの探索:MDM2に相当するp73 E3ユビキチンリガーゼの検索を行った。その結果、新規HECT型E3ユビキチンリガ-ゼがp73に結合しp73をユビキチン化することを見い出したが、p73蛋白質の分解は起こらなかった。そこで、p73の転写活性化ドメインに結合するE3ユビキチンリガーゼが存在するものと考え、CytoTrap法による結合蛋白質の同定を試みている。 4.抗癌剤耐性獲得におけるp73の役割に関する研究:核内蛋白質HMGB1,HMGB2がp53のみならずp73とも結合することを見い出した。HMGBはp73の複合体形成ドメインに結合し、p73のDNA結合能を促進するとともに、その転写活性化能も亢進させた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(11 results)