Project/Area Number |
14028037
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内山 安男 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10049091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀高 諭 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10303950)
大沢 良之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30273642)
和栗 聡 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30244908)
柴田 昌宏 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10343253)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
|
Keywords | カテプシンD / オートファジー性細胞死 / リソソーム / ノックアウトマウス / 低酸素-虚血 / 海馬 / CA1錐体細胞 / カスパーゼ |
Research Abstract |
近年、カスパーゼ非依存性の細胞死の経路の存在が指摘され、中でも、オートファジー/リソソームカテプシン群の役割が注目されている。私達は、この点に注目して、細胞死の分子機構をラット褐色細胞腫由来のPC12細胞を用いて検討してきた結果、血清除去に基づくPC12細胞の細胞死には、カスパーゼ依存性の経路と独立して、オートファジーと、その下流でリソソームカテプシンBとD(CBとCD)で制御される細胞死の経路が存在することを示した。本研究では、CDを欠損するマウスの脳や網膜を解析した所、ミクログリアに誘導されるiNOSを介してNOによって神経細胞が死に至ることが分かった。また、CD-/-、CB-/-マウスおよびそれらの同腹の野生型マウスに低酸素-虚血負荷をかけたところ、野生型では、海馬CA1錐体細胞にオートファジーが誘導され、CDが死に行く細胞に強陽性になるが、CD欠損マウスのCA1錐体細胞は虚血/低酸素負荷に耐性になることが分かった。40分間の低酸素負荷により海馬CA1錐体細胞の死が抑制されるマウスの率は、野生型で33%であったが、CD欠損マウスでは80%であった。CB欠損マウスも同様に検討した結果、野生型よりも強く細胞死が誘発される傾向が見られたが、これと有意差はなかった。これらの結果は、私達の仮説を支持するもので、細胞死の分子機構として、オートファジーとその下流にCDが働く細胞死の経路が存在することを示唆している。
|