Project/Area Number |
14028065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Foundation for Advancement of International Science |
Principal Investigator |
富永 知子 財団法人国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (00280587)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | がん / 細胞・組織 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
低分子量G蛋白質Rhoの下流に位置する情報伝達系の細胞接着・運動への作用機構について解析を進めてきた。Rhoの標的蛋白質ROCKとは明らかに機能を異にするmDiaを中心にした研究により、新たな情報伝達経路であるRho-mDia-Srcキナーゼ系、新規mDia結合蛋白質DIPの発見に続き、本年度、mDiaが核内移行し、転写因子Pax6と結合してその転写抑制をすること、mDiaが神経細胞(小脳顆粒細胞の初代培養系およびNIE-115細胞株)の軸索伸展に関してはROCKと相反する効果を示すことを発表した。このことは、Rhoの下流における時・空間的制御機構の存在により、細胞運動が巧妙に制御されていることを示唆する。これに引きひき続き、DIPとSrcキナーゼの関係の検討をすすめ、DIPがvSrc依存的な細胞の形質転換能に影響すること、DIPがある刺激下でSrcキナーゼ依存的にリン酸化され、その際Rhoファミリー蛋白質の調節因子である二つの蛋白質がDIPと結合して活性化されることを見いだした。また、DIPのリン酸化部位および結合蛋白質との結合部位を同定し、DIPのdominant negative(DN)体および非リン酸化体のpoint mutantを作製した。Invasion assay, Time-lapseを用いた細胞の運動能を検討し、DIPおよびそのリン酸化それによって引き起こされる結合蛋白質の活性化が、細胞運動に重要で、DIPのDNおよびmutantでは細胞運動能が低下し、かつ細胞形態に変化が起きることを確認した(論文投稿中)。今回見いだした、Rho-mDia-Src-DIP-Rhoファミリー蛋白質の調節因子の経路は、Rhoファミリー蛋白質間の巧妙な調節機構を明らかにしたもので、この経路をもとに、がん細胞を用いてその浸潤・転移への影響を検討したい。
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