バイオインフォマティクスによるがん化学療法の新規創薬ターゲット遺伝子の探索
Project/Area Number |
14030088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
旦 慎吾 財団法人癌研究会, 癌化学療法センター・分子薬理部, 研究員 (70332202)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | ヒトがん細胞株 / バイオインフォマティクス / 抗がん剤 / 遺伝子発現プロファイル / cDNAマイクロアレー |
Research Abstract |
がん細胞の抗がん剤感受性を規定する遺伝子を抽出する目的で、これまでに私は、多数の抗がん剤への感受性が明らかにされたヒトがん細胞株39系についてcDNAマイクロアレー法により約10,000遺伝子の発現解析を行い、バイオインフォマティクス的手法により65種類の抗がん剤感受性と統計学的に有意な相関が認められる遺伝子群を抽出した。つぎに、20種類以上の抗がん剤に有意な相関を示した4遺伝子に注目し、相関解析に用いた39細胞株以外のがん細胞株においても遺伝子発現と抗がん剤感受性が相関を満たすかを検討した。具体的には、これまで用いてきた39細胞株に含まれる胃がん細胞株6系に加え、新たに収集した12系をあわせた全18系の胃がん細胞株につき、65種類の抗がん剤に対する感受性と4遺伝子の発現量を調べ、両者の相関を解析した。その結果、39細胞株を用いた解析で発現量が高い細胞ほど種々の抗がん剤が効きやすい傾向を示したAKR1B1遺伝子や、発現量が低いほど種々の抗がん剤が効きにくい傾向を示したCTSH遺伝子は、胃がん18細胞株においても同様な傾向が見られた。このことから、これらの遺伝子は抗がん剤感受性マーカー遺伝子としてがん細胞の抗がん剤の感受性予測に応用できる可能性が示された。また、これらの遺伝子は抗がん剤感受性や抗がん剤耐性の直接の原因になっている可能性もあり、新たながん化学療法の分子標的となる可能性が期待される。
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Report
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Research Products
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