大規模コホートによる前立腺がんおよび尿路上皮がんの血清リスク要因の探索
Project/Area Number |
14031221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (20204191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂内 文男 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60325868)
中尾 昌宏 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00188880)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 前立腺がん / 植物エストロゲン / テストステロン / 性ホルモン結合蛋白 / コホート研究 / 疫学 |
Research Abstract |
本研究では文科省科研費・大規模コホート研究(JACC Study)の保存血清を使用して植物エストロゲンの前立腺がんに対する予防効果を明らかにする。JACC Studyのベースライン調査参加者で保存血清のある40歳以上の男性14,105人を最長1999年末まで追跡して把握された前立腺がん罹患・死亡者(症例)と、症例と年齢および地域をマッチさせた対照のうち、血清総テストステロンが基準値内であった40症例および101対照を解析対象とした。 血清ゲニステインでは最高位値群の最低位値群に対するオッズ比が0.38(95%CI;0.11,1.13)、ダイゼインでは0.41(95%CI;0.11,1.10)、エクオールでは0.34(95%CI;0.11,1.10)と有意性は弱いが、量反応関係を有して植物エストロゲンの血清濃度が高いほど前立腺がんリスクが低下した。総テストステロンでは最高位値群のオッズ比が1.22(95%CI;0.36,4.14,p=0.74,trend p=0.77)SHGBでは0.42(95%CI;0.12,1.49,p=0.18,trend p=0.13)であった。エクオールの代謝者の割合は症例で65.0%、対照において77.2%であり、代謝者であることのオッズ比は0.56(95%CI;0.23-1.37,p=0.20)であった。 植物エストロゲンの効果は内因性性ホルモンと独立していると思われた。血清エクオールについては、これを検出できる「代謝者」であることも含めて、エクオールの血清濃度が前立腺がんのリスクと関連していると思われた。なお、尿路上皮がんでは、42症例とその対照について保存血清の測定解析を実施中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)