大規模コホートによる大腸がんの発生・死亡関連要因の検証と探索
Project/Area Number |
14031222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
伊藤 宜則 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (50087665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉腰 浩司 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30262900)
早川 式彦 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (40022834)
渡邊 能行 京都府立医科大学, 付属脳・血管系老化研究センター, 教授 (00191809)
若井 建志 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50270989)
小嶋 雅代 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30326136)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥25,100,000 (Direct Cost: ¥25,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥11,800,000 (Direct Cost: ¥11,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥13,300,000 (Direct Cost: ¥13,300,000)
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Keywords | 大腸がん / カロテノイド / BMI / 脂肪酸 / 酸化LDL / 便秘 / 食品摂取頻度 / 喫煙 / 食品摂取 / 多価不飽和脂肪酸 / CRP / 葉酸 / グリコアルブミン |
Research Abstract |
本研究は、文部科学省科学研究費による1988年〜1990年の全国45地区で収集された検診受診者110,792名(40〜79歳)を対象とした大規模コホート研究(JACC Study)の問診成績を用いて、大腸がん罹患・死亡への影響要因の検証と探索を目的としたものである。また、採取血清試料を用い、大腸がんとの関連が予測される血清成分を測定し、その影響解明も行った。問診成績の食品摂取頻度と大腸がんとの関連では、牛肉および鶏肉の高頻度摂取が男性の結腸がん死亡リスクを高めるなどの傾向を得た。喫煙習慣を有する者では、特に、男性の結腸がん罹患リスクを高める傾向が得られた。身体計測のBMI高値者では、結腸がんリスクを高め、出生数や生殖暦の多い者では逆にリスクが低い結果などの新たな成果も示された。また、ストレス感や便秘有所見者は、大腸がんリスクが高い結果も得られた。 次に、保存血清を用いた血清成分との関連について、コホート内症例対照研究として解析した結果、血清ベーターカロテン、リコピンの高値者で、特に男性の大腸がん罹患リスクが低く、血清レプチンの高値者では、女性の大腸がん罹患リスクが高い成績が得られた。血清酸化LDLの高値者では、大腸がんリスクが高く、男性の血清グリコアルブミン、インスリンの高値者でも大腸がんリスクが高い結果が示された。また、血清飽和脂肪酸の高値者では、大腸がん罹患リスクが高く、DHAなどのn-3系多価不飽和脂肪酸の高値者では、逆に大腸がん罹患リスクが低いなどの成果がえられ、特に血清成分値と大腸がんリスクとの関連では、性差が示されるものが多かった。以上、これまで報告されている食品摂取頻度、特に肉類などとの関連は類似する結果が示されたが、野菜類摂取などとの関連については、必ずしも明確な関連を認めなかった。特に男性の血清カロテノイドおよび血清脂肪酸値との関連ではこれまでの報告例とも類似し、これら関連食品摂取が大腸がんリスク低下に影響を及ぼす可能性が検証された。一方、BMIの高値は大腸がんリスク要因として検証されたが、出産要因、ストレス感や血清酸化LDLおよびCRP値などと大腸がんリスクとの関連も新たに推測されるなど今後の検討課題も明らかにされた。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)