Project/Area Number |
14034240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大内 淑代 徳島大学, 工学部, 助教授 (00253229)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 網膜 / FGF10 / 発生分化 / マウス胚 / ニワトリ月杢 / 線維芽細胞増殖因子 / Fibroblast Growth Factor / FGF / 眼 / in situ hybridization / 発生・分化 / ニワトリ胚 / EST |
Research Abstract |
脊椎動物の網膜は、網膜前駆細胞から形態的にユニークな多くの網膜ニューロンとグリア細胞がとちに発生する。網膜細胞の発生分化を制御するために、細胞間シグナル分子と核内転写因子の2つの遺伝子ネットワークが重要な役割を担っている。本研究では、細胞間シグナル分子FGF10に焦点をあて、脊椎動物の網膜発生分化における役割を明らかにすることを目的とした。その研究過程で、FGF10の眼瞼(まぶた)形成における役割も明らかになった。 (1)FGF10と網膜:昨年度の研究から、Fgf10はマウス胚網膜の外神経芽細胞層に比較的弱く発現することがわかっていた。そこで、FGF10が未分化網膜細胞の増殖、生存に関与しているかどうか調べるために、FGF10ノックアウトマウス胚網膜のBrdU取込み率とTUNEL染色を行なった。内神経芽細胞層と外神経芽細胞が分離してくるマウス14.5日胚の網膜では、網膜色素上皮側の外神経芽細胞層のほとんどの細胞にBrdU取込みが認められ、KOマウスにおいても同様に観察され、正常とKOとでBrdU取り込み率に有意な差は見られなかった。ところが、同時期の網膜でTUNEL染色陽性の細胞がFgf10-/-において増加していることがわかった(眼球中心部網膜24umの切片における細胞死数はFgf10+/+,2±0.836,Fgf10+/-,4±1.140,Fgf10-/-、5.8±1.157;各n=5の別個体にて調べた)。細胞死をおこしている細胞は、内神経芽細胞の硝子体側の細胞であり、網膜の発生分化様式から推察してアマクリン細胞の一部と考えられた。 (2)FGF10と眼瞼形成:FGF10は眼瞼原基の上皮細胞の増殖と伸長に必要であることがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)