Project/Area Number |
14042243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
浮田 正夫 山口大学, 工学部, 教授 (60035061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 勇 山口大学, 排水処理センター, 助手 (40190087)
今井 剛 山口大学, 工学部, 助教授 (20263791)
神谷 晃 山口大学, 医学部附属病院, 教授 (90124792)
樋口 隆哉 山口大学, 工学部, 助手 (40300628)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 水質汚濁・浄化 / 環境調和型都市基盤 / 医療福祉 / 廃棄物処理 / 建築環境設備 / 医療排水 / 病院排水 / 内分泌攪乱物質 / 17β-エストラジオール |
Research Abstract |
病院排水中に含まれる女性ホルモン17βエストラジオール(E2)およびエストロゲン(エストロン、E1、E2、エストリオールE3の総体以下ES)を、浄化槽等の処理前後において、GC/MS法およびELISA法を用いて測定した。比較のために、し尿処理場、下水処理場、一般家庭浄化槽、畜舎排水処理場、河川水などについても同様の調査を実施した。また、医学部附属病院における、女性ホルモン剤の使用量の調査を行い、排水中の負荷量との比較を行うとともに、病院における水使用、廃棄物処理の実態について調査して、し尿系下水の別途処理の可能性について考察した。 その結果、GC/MS法では、病院排水処理前のE2濃度はn.d.〜49ng/l、ELISA法では3〜54ng/l、活性汚泥法などによる浄化槽処理後は、それぞれn.d.〜4ng/l、1〜10ng/lで、1病院を除いて、90%近い除去がなされていた。一方、下水処理場の流入と流出はELISA法でそれぞれ19〜49ng/l、10〜17ng/lであり、し尿処理場では同じく185ng/l、0.3ng/l、養豚排水処理前後でそれぞれ750ng/lと15ng/l、一般家庭の浄化槽放流水は1〜8ng/l、河川水で2〜3ng/lであった。なおELISA法によるESの値はし尿処理場処理前35000ng/l、養豚排水処理前18000ng/l、処理後196ng/l、病院排水処理前151〜514ng/l、処理後5〜81ng/l、分流下水処理前205ng/l、処理後38ng/l、浄化槽放流水9〜46ng/l、河川水5〜14ng/lであった。当初予想したような医療排水の濃度が特に高い傾向は見られなかった。また適正な生物処理によって、90%程度の除去が可能であることがわかった。ある病院で使用されるE2量は2.4mg/日程度であり、排水中のE2の20%程度に相当した。医療関係者は医療廃棄物には興味を示したが、排水には無関心であり、また生物処理により相当程度除去が可能であることから、糞尿分離別途排水システム導入は困難であると考えられた。
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