環境感応型発光性白金錯体における配列制御と界面応答性
Project/Area Number |
14050066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
加藤 昌子 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (80214401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 忠興 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (50010939)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | ジイミン白金錯体 / ベイポクロミズム / 結晶構造 / 発光性金属錯体 / 化学センシング / 光機能 / 自己組織化 / 環境対応 |
Research Abstract |
平面四配位型を基本構造とする白金(II)錯体は、配列構造を鋭敏に反映した特異な発色や発光とその著しい変化を示すため、外部刺激によって著しい発色発光変化を示すセンシング機能をもつ新規光機能材料としても期待される。本研究では、ジイミン白金錯体系を用いて特異な環境感応性の開発を行った。 1.発光性ジイミン白金複核錯体の環境感応性。 特定の有機気体分子に感応して発光変化(ベイポクロミズム)を示すピリジンチオール類架橋ポリピリジン白金複核錯体を見出しベイパー感応性を調べた。これらの錯体微結晶を分散させたポリマーフィルムにおいても効果的なベイポクロミック挙動を観測した。 2.長鎖アルキル基、アルキルチオール基、およびカルボキシル基を持つビピリジン白金錯体の合成と発光特性。 表面配列構造のより積極的な制御のために、長鎖アルキル側鎖を有する2,2'-ビピリジン配位子を用いて、白金(II)錯体、[PtX_2(R_2bpy)](X=Cl^-,CN^-,R=(CH_2)_nCH_3,n=8,10)を合成した。これらの錯体は、室温溶液中で濃度に依存して、無色〜黄色〜赤色と多様な発色発光変化を示し、自己集積性と集積構造のフレキシビリティーが認められた。また、単層LB膜においても白金錯体の配列に基づく赤色発光を示すことが見出された。アンカー置換基を持つ発光性白金複核錯体、[Pt_2(pyt)_2(R'_2bpy)_2](PF_6)_2(R'=(CH_2)_nSH, n=4〜6)の合成にも成功した。また、カルボキシ置換ビピリジンを含む白金錯体では、pHに依存して著しいクロミズムを示す白金錯体、[Pt(CN)_2(dcbpy)](dbbpy=4,4'-dicarboxy-2,2'-bipyridine)が得られ、結晶構造解析により大きな隙間を持つネットワーク構造が見い出された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)