Project/Area Number |
14370176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 健一 金沢大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70019933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 安成 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (40293352)
本多 政夫 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (00272980)
金子 周一 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60185923)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥11,800,000 (Direct Cost: ¥11,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,700,000 (Direct Cost: ¥5,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
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Keywords | 癌 / ゲノム / ウイルス / 応用動物 / 内科 |
Research Abstract |
慢性ウイルス肝炎からの肝発癌を制御する標的分子を同定することを目的に、発癌に関連することが予想される細胞死シグナルのなかでFas/Fasリガンド(FasL)を介する径路に注目して検討した。同時に、新たな標的分子の候補をスクリーニングした。肝発癌モデルは、B型肝炎ウイルス(HBV)トランスジェニックマウスにウイルス抗原特異的な免疫反応を誘導することによって、慢性肝炎、肝細胞癌(肝癌)を発症する実験系を確立している。 1.肝炎の経過中に、FasLの中和抗体を投与すると、肝炎のピークは1/3に軽快した。また、免疫組織学的検討において肝細胞のアポトーシス、再生増殖が低下しており、肝癌の発生は対照群の100%に比べて13%(P<0.0001)と著明に減少した。これより、慢性肝炎において、FasLを介する肝細胞死シグナルを制御することによって、肝発癌が抑止される可能性が示唆された。 2.発癌過程における遺伝子発現パターンの変化をディファレンシャルディスプレイ(DD)法を用いて検討したところ、前癌状態で発現が増加していた遺伝子は、機能が未知なものが6種類、既知遺伝子が19種類であった。一方、減少していたものは既知遺伝子が19種類認められた。
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