コモンな小児期ウイルス感染症の空気感染の重要性把握とその制御に関する綜合的研究
Project/Area Number |
14570371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Fujita Health University College |
Principal Investigator |
井平 勝 藤田保衛大短大, 講師 (10290165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (70257616)
谷口 孝喜 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40094213)
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | VZV / PCR / 空気感染 / HHV-6 / HHV-7 / air sample |
Research Abstract |
小児期にコモンな感染症の空気感染の実態について把握するためにVZVの空気中撤布のモデルの改良を行った。診察室に見立てたモデルルームにおいて感染源としてVZVワクチンの空気中噴霧を行い、噴霧源(超音波噴霧装置)から1m離れた場所に低圧持続吸引器を設置し空気を持続吸引した。得られた水滴をサンプルとして、ヒト繊維芽細胞(HEL細胞)により感染性ウイルス粒子の分離を試みたがVZVは分離されなかった。採取したサンプルから抽出したDNA中には、VZV DNAが存在することはすでに確認しており、今後はVZVワクチンの濃縮、噴霧条件、吸引量、時間、距離を検討中し空気中撒布のモデルの更なる改良を目指して行きたい。 VZVの再活性化により発症する帯状疱疹の際のウイルス拡散経路を解析するため、以下の実験を実施した。帯状疱疹で入院した患者を病室に入る前に患部をガーゼで覆った群とhydrocolloid包帯で覆った群について発症日より定期的に患部をカバーした表面、病室内に設置した空気清浄器のエアフィルター、患者の咽頭のそれぞれを湿らせた綿棒でぬぐい1mlのRPMI-1640に浸し、そこからDNAを抽出したのちPCRによってVZV DNAの検出を行った。hydrocolloid包帯で覆った場合は、表面のぬぐい液からはウイルスDNAが検出されないことからhydrocolloid包帯がウイルスを通過させないことが証明された。反対にガーゼで覆った場合は、すべての検体からウイルスが検出された。輿味深いことに。hydrocolloid包帯群では、エアフィルターからウイルスは検出されなかったが、ガーゼ群では全症例で検出された。咽頭ぬぐい液もhydrocolloid包帯群の方が多く検出された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)