HCV導入肝細胞を用いたラジカル誘導性DNA傷害機構の解明とそれに基づく治療戦略
Project/Area Number |
14570487
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20244345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 理修 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10336399)
新津 洋司郎 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10045502)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | HCV / HuH7 / TGF-α / HCV core / reporter assay / oxidative stress / Huh7 / 8-OHdG / HCV Core / Core |
Research Abstract |
HCV core蛋白は細胞にoxidative stressを引き起こし、NF-kBなどの転写因子を活性化することが報告されているが、その下流の標的遺伝子は不明である。本研究では、genotype 1b型のHCV core蛋白の発現plasmid(pcHCV/core)をヒト肝癌細胞(HuH7)にリポフェクトアミンを用いてトランスフェクションした。G418 selection後、Core蛋白の発現をRT-PCR法ならびにウエスタンブロット法で確認した。HCV core蛋白を発現したHuh7細胞では、IkBのリン酸化・分解を伴った転写因子NF-κBの活性化が観察された。Core蛋白の導入によって、発現が変化した遺伝子群をcDNA microarray法で探索したところ、プロモーター領域にκB配列し増殖に関連する標的遺伝子候補としてTGF-αが見出された。そこで、TGF-αプロモーター領域をLuc遺伝子に連結しトランスフェクションしたところ、Core蛋白の発現量に依存してTGF-α転写が増加することを確認した。またHCV core蛋白を発現したHuh7では、親株に比べて、^3H-thymidineの取り込みが有意に亢進し、その効果はTGF-α抗体処理でキャンセルされた。以上の結果、HCV core蛋白は酸化ストレスを引き起こすとともにNF-κB依存性にオートクリン増殖因子としてTGF-αを産生させる作用があると考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)