Project/Area Number |
14570908
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
赤田 卓志朗 群馬大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (50302485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 文雄 群馬大学, 保健管理センター, 助教授 (20205149)
福田 正人 群馬大学, 医学部, 助教授 (20221533)
菊地 千一郎 群馬大学, 医学部, 助手 (60323341)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | うつ病 / 電気けいれん療法 / 事象関連電位P-300 / 聴性誘発電位 / 長谷川式簡易知能スケール / 聴性誘発反応 / 事象関連電位P300 / 頭部PET画像 / デキサメサゾンCRHチャレンジ試験 |
Research Abstract |
平成15年度の実績で、あるが、3つの聴覚性誘発電位(聴覚性誘発電位ABR、および事象関連電位P-300)の測定に関しては、対象症例が当初の予定より少なく、3例に測定をお願いし、そのうちインフォームド・コンセントを得られた1例で行った。その1例の結果では、修正型無けいれん電気療法の前では、事象関連電位P-300に関しては、潜時はFz:治療前418ms、治療後442ms、Cz:治療前392ms、治療後448ms、Pz:治療前392ms、治療後452ms、と治療前後で延長を認めた。振幅はFz:治療前4.3μV、治療後1.9μV、Cz:治療前6.3μV、治療後2.8μV、Pz:治療前1.7μV、治療後4.9μVと治療前と比較して治療後ではCzでは振幅は低下していたが、Fz,Pzでは振幅は増大していた。ABRにっいては、右耳:I波治療前1.66ms、治療後1.54ms、II波治療前2.38ms、治療後2.40ms、III波治療前3.74ms、治療後4.34ms、IV波治療前5.08ms、治療後5.75ms、V波治療前5.41ms、治療後6.23msと、III波以降に遅延が認められた。左耳:I波治療前1.62ms、治療後1.65ms、II波治療前2.32ms、治療後2.68ms、III波治療前3.78ms、治療後4.38ms、IV波治療前4.86ms、治療後5.26ms、V波治療前5.50ms、治療後6.06msと治療前と比較して治療後ではI波から遅延が認められた。健常者10例の結果の平均と比べると、健常者10例の平均では、事象関連電位P-300潜時はFz333.9ms、Cz334.0ms、Pz335.9ms、振幅はFz7.48μV、Cz10.13μV、Pz11.88μVであり、患者の治療前と比べると潜時は患者で遅延しており、振幅も患者の方が小さかった。この傾向が患者すべてにみられるかは症例を増やして検討したい。頭部PET検査では治療前後で変化はみられなかった。長谷川式知能検査は治療前後で低下を認めた。 今後も同様の手法で、来年度はインフォームド・コンセントを文書で得た電気けいれん療法を行う予定の患者(10例を想定)の治療前後で測定する。
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