Project/Area Number |
14604011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浜垣 秀樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (90114610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉立 徹 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80144806)
三明 康郎 筑波大学, 物理学系, 教授 (10157422)
小沢 恭一郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (20323496)
浅川 正之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50283453)
松井 哲男 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00252528)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ハドロン多体系 / QCD物質 / 閉じ込めの開放 / クォーク・グルーオン・プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / RHIC / LHC / カイラル対称性 |
Research Abstract |
ハドロン多体系の物理は、ハドロン物質・基本相互作用QCD・宇宙の成立ち、にまたがる大きな広がりを持ち、近年、犬きな進展を遂げつつある。実験面では、平成12年米国ブルックヘブン国立研究所に重イオン衝突型加速器RHICが完成し、既存加速器の10倍の重心系エネルギーでの実験研究が開始され、続々と興味深い結果が得られつつある。さらに、2007年には、CERN研究所のLHCで重イオン同士の衝突実験も始まる予定である。理論研究も、とくに、カイラル対称性、流体モデル、カスケードモデル、格子QCDを用いた計算手法等、新たな試みが始まり、実験データの理解や今後の実験指針にも大きく寄与している。 本研究の目的は、ハドロン多体系研究の一層の飛躍のために特定領域研究を立ち上げるための企画調査、即ち、研究方向の確認、特定主要な研究項目の設定、及び組織化を行うことである。まず、BNLのRHIC加速器での実験で得られつつある種々のデータの総合的な検討を行ない、これまでに得られた知見を整理し、クォーコニウムの収量、ジェットのエネルギーロス、系の流体的な振舞、化学平衡等、LHCにおける実験的な重要課題を明らかにした。理論的課題としては、カイラル対称性の回復、新しいモデル、格子QCDを用いた新しい試み、等について検討を加え、将来研究項目に発展しそうなトピックスをいくつか設定した。 研究課題を明らかにする作業と並行して、LHCでの実験の準備を進めた。LHC側の研究者と物理検討会を開催し、双方が重要と認める測定物理量を同定し、そのために必要な測定器の検討を行なった。更に、日本側が興味を持つ測定物理量に則しての担当検出器の同定、コスト、年次計画を検討した。 これらの準備を経て、特定領域研究:課題名「超高温QCD物質」を申請した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)