Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
本研究での主な研究実績は6月と12月にそれぞれ金沢と松本で開催されたIODPによる常磐・三陸沖掘削のためのプロポーザル作成検討ワークショップである.どちらも約20名程度の参加があり,それぞれの専門の立場から10名程度に講演をいただいた.また,それらを報告文としてまとめるとともに,本研究の代表者,分担者,協力者による最近の論文と合わせて編集し,今後のプロポーザル作成のための資料集を作成した.その資料集は成果報告書の一部として提出される. プロポーザルは白亜紀の古環境復元を目指した宮城県沖サイトのものと,中新世および鮮新世以降の時代をターゲットとした常磐沖サイトのものが現在提出されており,それぞれ本研究の代表者である長谷川卓(金沢大学)と分担者である保柳康一(信州大学)が提案者である.宮城沖サイトでは「北太平洋中,・深層水」を作業仮説として立て,様々な地球化学分析を基に温室地球から氷室地球への変換が生じる過程での北太平洋の重要性を探ろうとしているが,地球化学分野での著しい知識の更新があったため,それらを包括したプロポーザルを作成する必要があり,ワークショップで議論された.また,今後の長期的視野にたった研究体制のあり方も議論された.また掘削地点と同様の堆積物が地表に露出する北海道の古丹別地域において専門家による現地観察を行い,将来の現地シンポジウムなどの企画が議論された, 一方の常磐沖サイトでは,昨年4月にプロポーザルが提出され,金沢ワークショップの直後に国際委員会の評価が出された.すでにフルプロポーザルへの昇格が決まっている宮城沖とともに昇格が認められたが,多くの要求が付けられた.松本シンポジウムではそれらにどのように対応するかが協議されたが,プロポーザルを分割し,中新世を対象とした別プロポーザルを立ち上げる案などが出された.
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