Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 秀重 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70187970)
田中 宏明 土木研究所, 水循環研究グループ, 上席研究員 (70344017)
小野 芳朗 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (50152541)
福士 謙介 環境安全研究センター, 助教授 (30282114)
谷口 守 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (00212043)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Research Abstract |
道路交通系エミッションに伴う微量汚染物質の"Fate"を定量的に把握して、その水環境中への排出量や動態特性を踏まえた水域へのインパクト評価へつながる研究シナリオを議論した. 研究会合は,当初は年間で二回開催を想定していたが,結果として7月3日,8月30日,11月5日,3月7日の計4回行い,さらに3月20日には公開のワークショップも東京大学にて開催した. 研究会合においては,各研究者の専門分野における研究レビューを他の構成員に紹介することを通じて、他分野での新しいアプローチや解析手法の適用可能性の検討を行ない、研究プロジェクトシナリオの概念形成に関して論議を重点的に行った.特に多環芳香族炭化水素類に着目して、(1)道路交通系汚染物質インベントリー作成、(2)エミッションファクターの整理、(3)汚染物質の起源解析と排出過程調査手法、(4)雨天時汚濁負荷モデル解析手法、(5)都市交通と下水道システムとの相互関係評価、(6)ヒトや生態系への健康・毒性影響、(7)インパクト評価およびリスク管理指標の構築、(8)汚濁削減のための規制や管理・制御手法,などが議論の対象となった。これらの検討や議論を通じて、研究プロジェクト立ち上げに必要となる人的ネットワークや連携方法の検討、得られる研究成果の公表や情報発信のあり方についても議論した。 公開のワークショップにおいては,「発生源特性と大気中挙動」「雨天時挙動と環境影響」という二つのセッションを設け,多環芳香族炭化水素に焦点をあてながらも道路交通由来の多様な汚染物質に関する最新の研究成果や今後の研究課題に関して議論を行った.研究分担者だけでなく,国内の他の研究者も招聘し,約50名の出席者を得た.個別の研究内容に関する討論だけでなく,今後のこの分野の研究の方向性や研究プロジェクトの推進の仕方について議論を深めた.
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