Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗栖 薫 広島大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (70201473)
吉峰 俊樹 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00201046)
岩崎 喜信 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00113522)
飛松 省三 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40164008)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Research Abstract |
脳磁図は脳波と同様に高い時間分解能をもち,また脳波よりも優れた空間精度をあわせ持つ.しかし,脳磁計が設置された施設や装置の種類によっては,検査項目が統一されていないという問題があった.今回の企画調査では,多施設間の有機的な連携によって脳磁図の普及阻害因子を取り除き,脳磁図が持つ潜在能力を生かして,臨床検査法としての確立を目指した.具体的には,脳磁図がより普及しやすくする事を目標におき,多施設間の有機的かつ継続的な連携が可能となるような具体的な検査手法の共通プラットフォームを試作した. まず,研究代表者と共同研究者(中里)の施設における脳磁図検査を臨床的診断項目別に,体性感覚,聴覚,視覚,および,てんかん自発活動に分類した.診断項目別ごとに計測プロトコールを比較検討し,標準部とオプション部とを整理した.加えて検査全体の流れを施設マニュアルとしてとりまとめた.これによって研究論文中学会発表では得られにくい,脳磁図検査の実際についてが詳細に記述されるようになった.この標準的なプロトコールを,研究分担者(中里)のウェブサイトを通じてインターネット上に公開した(http://www.ne.jp/asahi/home-office/nak/meg/index.html). このサイトには共同研究者や他施設の研究者だけでなく,脳磁図検査を希望している患者・患者家族・主治医などもアクセス可能である.これによって,施設間で異なっていたプロトコールを互いに参照することが可能になった.これにより,プロトコールの統一化が一層促進されるものと考える.
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