益々重要性が認識されつつある天然医薬資源の健康科学への拡大応用に関する調査研究
Project/Area Number |
14607022
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Chemical pharmacy
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
野原 稔弘 熊本大学, 薬学部, 教授 (30037600)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 廣光 千葉大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90171561)
大島 吉輝 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00111302)
小林 淳一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221241)
吉川 雅之 京都薬科大学, 教授 (90116129)
宮瀬 敏男 静岡大学, 薬学部, 助教授 (60112497)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | antioxidant / opioid agonist / prolyl endopeptidase / 脱顆粒抑制作用 / cytotoxic / Malaysian medicinal plant / anti-HSV-1 / indole alkaloid |
Research Abstract |
本研究では以下の各領域での現状分析、調査の徹底と今後の課題の深化を図った。(1)日本産イチイを素材として、チュウブリンやP-糖蛋白質などを分子標的とした新規タキサン骨格の化学的変換により非天然型新規タキサン化合物の分子設計と機能性タキサン化合物を開発した。(2)現在、開発している昆虫を用いた生物試験を利用することにり、薬用天然資源から生体免疫系に影響を与える新規生物活性分子を探索した。(3)熱帯産薬用植物を創薬資源として開発・有効利用するために構造化学的に新規性の高い鎮痛活性、抗痴呆等の新しい生理活性物質を探索し、さらに医薬品開発のための新規リード分子の発見と有機合成を行った。(4)高等植物からの抗酸化作用物質の検索、及び抗アレルギー作用物質の検索を実施した。(5)薬食同源の観点から、薬効が伝承されている食物について生活習慣病、特に糖尿病やアルコール性胃及び肝障害、骨粗しょう症の予防や治療に有用な成分を活性結果を指標にして探索すると共に、それらの成分の活性発現の必須構造や作用機序を解明した。(6)多剤耐性ブドウ球菌(MRSA)に対して無力となっている抗生物質でも、ある種の天然ポリフエノールとの併用によりより抗菌力が回復することを見い出し、併用効果を指標として、埋もれている活性天然物を発掘すると共に、広く植物エキスにっいて抗菌スクリーニングを実施した。(7)中国雲南地方の民間薬からの抗新・再興感染症活性を有する天然有機化合物の探索と調査を行った。研究連絡会議では、各グループの研究者がそれぞれ自分の研究調査テーマおよび関連分野での現状分析状況を紹介し、相互に議論を深める。さらに取り上げるべき課題それぞれの領域について、特定領域として将来性のある具体的テーマに対する調査、検討事項の明確化に向けての意見交換を行った。公開シンポジウムでは、研究連絡会議の調査検討を踏まえて、本研究課題の重要性、緊急性、発展性等について広報し、広く他の関連研究分野の研究者との意見交流を通じ、本研究課題の深化先鋭化を図ると共に、将来に亘っての社会的要請についての理解を深めた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)