植物の窒素同化に必要な2-オキソグルタル酸の供給系
Project/Area Number |
14654160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山谷 知行 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30144778)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | イネ / 2-オクソグルタル酸 / IDH / ICDH / GDH / GOGAT / 免疫組織学的解析 / 代謝間クロストーク / 2-オキソグルタル酸 |
Research Abstract |
植物のグルタミン合成酵素(GOGAT)反応に、炭素骨格である2-オキソグルタル酸(2-OG)を供給する経路は明らかにされていない。本研究では、その可能性のある3つの酵素(ミトコンドリアNADイソクエン酸脱水素酵素,IDH;サイトゾルNADPイソクエン酸脱水素酵素,ICDH;ミトコンドリアNADグルタミン酸脱水素酵素,GDH)に着目し、分子生理学的な解析に必要な分子資材の獲得、遺伝子発現、並びに免疫組織学的解析を中心に研究を進めた。 タバコIDH遺伝子の情報をもとにデータベース(TIGR)を用いて検索し、触媒サブユニットと推定されるイネIDHaと調節サブユニットと推定されるIDHb、cのゲノム、cDNAをPCR法により単離した。また、タバコICDH1の情報をもとに、イネにはサイトゾル型ICDH1,2,プラスチド型およびペルオキシゾーム型ICDHの4種の遺伝子があることが判明し、それぞれcDNA配列を決定した。同様にイネGDH1-3の3種の遺伝子のcDNAを得た。ICDH遺伝子転写産物の解析は可能であるが、翻訳産物を区別して識別は不可能であった。未抽出葉身、登熟過程の穎果で、IDHaタンパク質は、篩管や導管から物質が輸送される経路に相当する維管束組織柔細胞群に主に局在していた。GDHは、師部伴細胞に強いシグナルが認められた。遺伝子発現の解析や免疫組織学的解析からは、2-OG供給経路を判別できなかったことから、今後、遺伝子破壊系統の応用が必要であろう。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)