建築・都市空間における携帯電話通話状態の周辺環境情報認知に関する研究
Project/Area Number |
14655204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐久間 哲哉 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (80282995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗方 淳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80323517)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 環境認知 / 携帯電話 / 視聴覚情報 / 行動観察 / 心理評価 / 公共空間 |
Research Abstract |
人間の周辺環境情報認知に携帯電話使用がどのような影響を及ぼすのかについて、昨年度は都市空間における歩行行動時の視聴覚情報認知の観点から被験者現場実験を行った。今年度は別の二つの観点として、自己発声音認知、歩行回避行動の各々に着目した被験者実験を行った。内容と結果は下記の通りである。 携帯電話通話時の自己発声音認知に関する実験室実験 無響室において背景暗騒音を流した状態で、被験者に対人会話ならびに携帯電話通話を課し、発声音量の物理計測を行った。加えて、対話後に自己発声音の音量を再現させ、被験者の音量認知を調べた。その結果、対人会話時に比べて携帯電話通話時には、自己発声音の音量を過小評価する傾向が確認された。また,その程度は背景暗騒音の騒音レベルの大小によることが明らかにされた。公共空間において、本人が意識する以上に大きな声で通話をしている可能性が示唆された。 携帯電話通話時の歩行回避行動に関する現場実験 建物内廊下を巡る歩行コースを設定した上で、歩行回避の対象となる人間を廊下中央に配置し、携帯電話による通話、メイルおよび非通話の3条件において、被験者がどのような歩行回避行動をとるかを調べた。その結果、従来の歩行回避開始地点に対して、携帯電話使用時にはやや回避開始地点が回避対象に近づくことが明にされた。また、歩行速度自体も携帯電話使用によって低下し、特にメイル使用ではその傾向が顕著となった。歩行時における前方注意力の低下に伴って、対人・対物の接触や衝突が起こりやすくなっている可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)