Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
ポスト・シークエンス時代の最も重要な課題にSNPsのタイピングがあげられる.そのためには,SNPsを高感度・高精度・簡便・迅速に分析する分子システムの考案と,そのチップ化が必須である.本申請課題たおいては,我々が開発に成功している低分子量の人工核酸塩基受容体をオリゴヌクレオチドに組み込み,人工受容体部分の電気化学的特性を利用してSNPsの検出を試みた. 既に本申請者らは,チミン塩基認識部位をフェロセンで連結した人工受容体の開発に成功しており,以下の研究項目を昨年度と今年度に実施して成果を得た. 1 オリゴヌクレオチドの5'末端に連結できるよう人工受容体の構造を改変した. 2 改変した人工受容体の核酸塩基認識能とそれに伴う電子的な摂動を確認した. 3 修飾したオリゴヌクレオチドの3'末端にチオール基を結合させた. 4 そのオリゴヌクレオチドを,チオール基の部位で金電極に固定化させる方法を確立した. 5 金電極表面の改質(原子レベルでの平たん性の確保)を種々検討し,精密研摩法と真空蒸着法によって十分な平坦性を確保することに成功した. 6 金電極への修飾オリゴヌクレオチドの固定化を最適化させる方法を確立した. 7 金電極に固定化された修飾オリゴヌクレオチドのマッチDNA存在下,ミスマッチDNA存在下での電気化学応答を詳細に検討した.その結果,マッチDNA存在下とミスマッチDNA存在下で電気化学応答の差異を確認した. 現在,成果7で得られた差異を最大化すべく,種々検討中である.
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