核多角体病ウイルスによるチャノコカクモンハマキ幼虫のショック死の機構解明
Project/Area Number |
14656016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物保護
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
国見 裕久 東京農工大学, 農学部, 教授 (50195476)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | チャノコカクモンハマキ / 核多角体病ウイルス / ショック死 / 転写 / 初期発現遺伝子 / 後期発現遺伝子 / 非感受性 / 致死時間 / 高濃度接種 |
Research Abstract |
チャノコカクモンハマキ核多角体病ウイルス(AdhoNPV)を95%致死量の1000倍という高濃度接種をした場合、ウイルス包埋体がほとんど産生されずに、宿主は3〜6日の短期間で致死する。われわれはこの現象を「ショック死」と名付け、定義づけするためにさまざまなウイルス-宿主の組み合わせでバイオアッセイを行い、ショック死の有無を判定した。その結果、チャノコカクモンハマキでは少量のウイルス増殖を伴ってショック死が起こったのに対し、AdhoNPVに対して非感受性であるチャハマキ孵化幼虫では、ウイルスの増殖を伴わずにショック死が起こった。また、チャノコカクモンハマキ顆粒病ウイルスおよびAutugrapha californica核多角体病ウイルスを供試して同様の実験を行ったところ、ショック死する個体が出現したが、AdhoNPV接種の場合と比べてショック死率は低かった。このことから、この現象は宿主のウイルスに対する感受性に関係なく起こるということが示唆された。 一方、得られたショック死虫からDNAを抽出し、PCR診断に供試したところ、ショック死虫にはウイルスの存在を示すシグナルが確認された。また、AdhoNPVに非感受性のチャハマキに高濃度のAdhoNPVを接種し、AdhoNPVの初期発現遺伝子(ie-1,ref)と後期発現遺伝子(cv39,polh)の転写活性をRT-PCR法で調査したところ、ie-1とrefの転写活性が認められたのに対して、cv39とpolhの転写活性が認められなかった。これらのことから、ショック死は、初期発現遺伝子の翻訳タンパクが関与していることが推察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)