マウストランスポゾンシステムを用いた体細胞遺伝子変異導人と発癌モデルマウスの樹立
Project/Area Number |
14657056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀江 恭二 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 助手 (30333446)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | トランスポゾン / マウス / 癌 / 遺伝子 |
Research Abstract |
我々は最近、Sleeping Beautyと呼ばれる新規のトランスポゾンがマウス個体で効率良く動くことを証明した。そこで、その応用として、マウス体細胞でトランスポゾンを動かすことにより種々の遺伝子に変異を導入し、癌を誘発させることを試みた。 ゲノム上を移動する配列である「トランスポゾン配列」と、トランスポゾン配列の移動を触媒する酵素である「トランスポゼース」の両者を有するマウスを樹立した。トランスポゼースを発現させるプロモーターとしては、種々の組織で活性のあるCAGプロモーターを用いた。トランスポゾン配列としては、ベクター内部にスプライスアクセプターを配置したものを用いた。このベクターが遺伝子へ挿入すると、ベクター内のスプライスアクセプターが挿入部位の遺伝子のエクソンとの間でスプライシングを起こし、遺伝子機能が不活化されると予想される。このため、トランスポゾン配列が癌抑制遺伝子へ挿入した際には、一方のアレルの機能が不活化されるため、それだけ癌が発生する可能性が高まると期待した。一般に発癌には複数の遺伝子変異が必要であり、トランスポゾン配列の挿入による変異のみでは癌は形成しないと考えられる。そこで、発癌を誘発させる組織として皮膚に着目し、発癌イニシエーターであるDMBAと発癌プロモーターであるTPAを塗布する二段階発癌実験によって発癌の感受性を高めることを試みた。また、同様の目的で、癌抑制遺伝子であるPTENの変異マウスにおいてトランスポゾン配列を動かすことも行った。これらの結果、多くの腫瘍を得ることができたが、現時点では、トランスポゾン配列を持つマウスと持たないマウスとの間で、腫瘍の形成頻度や進展度に明確な差は認められていない。そこで現在は、トランスポゾン配列が動く頻度をより高めることを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)