子宮内膜症原因遺伝子同定に向けての全染色体スクリーニングによる相関解析法の確立
Project/Area Number |
14657416
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田中 憲一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10126427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八幡 哲郎 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (90293232)
藤田 和之 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (80219005)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | 子宮内膜症 / マイクロサテライトマーカー / 相関解析 / ポジショナルクローニング |
Research Abstract |
1.アンケート調査 R-AFS分類III・IV期の子宮内膜症症例あるいは画像診断にて測定可能な2あるいは3方向の平均値が3cm以上の卵巣子宮内膜症性嚢胞を認める臨床的子宮内膜症症例合計404例を対照にしてアンケート調査を行った。主訴として61.4%の症例が鎮痛剤を必要とする高度の月経困難症を訴え、27.7%の症例が不妊を訴えていた。妊娠分娩歴では既婚者の56.6%に妊娠歴を、45.2%に分娩歴を認めた。また、不妊治療の既往を既婚者の38.5%、分娩歴を有する症例の28.7%に認めた。また子宮内膜症から続発する卵巣癌(明細胞腺癌・類内膜腺癌)の存在が報告されているが、叔母6例、母親5例、祖母3例、姉妹1例の計15症例(3.7%)において卵巣癌の家族歴を認めている。卵巣癌の組織型は不明であるが、、子宮内膜症の存在が卵巣癌発生に寄与している可能性が示唆された。 2.第22染色体全領域における患者・対照群相関解析 子宮内膜症組織において高頻度の欠失が報告されている第22染色体全領域を候補領域とし、約200kb間隔のマイクロサテライトマーカーを用いて、患者・対照群相関解析を行い、各マーカーにおけるアレル頻度をカイ2乗検定し、P-value≦0.05を有意基準として、子宮内膜症との間に相関を認めるマーカーの近傍を候補遺伝子領域とした。子宮内膜症200例を用いて解析を行い、有意な相関を認めたマーカーにおいて、子宮内膜症200例を追加し解析を行った。AP000346.1(22qll.23)、D22S929(22q12.2)の近傍にADSL(adenylosuccinate lyase)遺伝子、GPR24(G protein-coupled receptor24)遺伝子が存在し、これらの遺伝子の子宮内膜症発症への関与が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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