Project/Area Number |
14658017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human geography
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 紀代美 金沢大学, 教育学部, 助教授 (70345643)
奥貫 圭一 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (90272369)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 地理教育 / モバイルGIS / GIS / 野外調査 / 地理情報システム / モバイル |
Research Abstract |
本研究の目的は、地理教育におけるモバイルGISの有用性を、その活用方策とともに解明することであった。このため、(1)「地理教育におけるモバイルGISの活用領域の検討」、(2)「地理教育に必要なモバイルGISの機能等の検討」、および(3)「モバイルGISの実際の教育現場での試行」を行った。それぞれの具体的な作業内容と成果は以下の通りであった。 (1)昨年度に引き続き、国内外での諸資料や調査、関係者へのヒアリングに基づいて、調査・検討を試みた。特に高校生等の空間認知について調査を行い、その結果から、モバイルGISの典型的な活用領域として「身近な地域の調査」に着目、内容の精査を行った。また、モバイルを含めたGIS利用に関する教育現場での課題等についても把握を試みた。 (2)主にディスクトップ・コンピュータで用いられてきたGISの現行機能を再点検し、野外での地理教育利用における機能の絞り込み、モバイルGISの機能等の検討を試みた。その結果、地理教育における「身近な地域の調査」に有効なものとして、主に土地利用調査用の中機能をもったモバイルGISの開発を進めた。また、その際ハードとしてはパソコンのみならず、携帯電話の活用も探った。 (3)モバイルGISを地理教育の場で実際に利用することを試みた。その際、適用対象としては、まず大学教育における野外実習などからスタートし、それを初等・中等教育に展開することを考えた結果、人文地理学(実習)や社会科・地歴科教育といった、大学の教員養成学部での授業で、モバイルGISの活用実験を行った。 以上の結果、従前のような紙地図と調査票を利用した調査方法と比べて、モバイルGISを利用した方法は、単に作業効率性や情報共有性のみならず、調査者の興味・関心を高めるなどの効果から、地理教育において高い有用性があることを解明できた。
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