小胞体での糖タンパク生合成における膜間オリゴ糖輸送機構の解明
Project/Area Number |
14658198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
古山 種俊 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (20089808)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ウンデカプレニル二リン酸 / ファルネシル二リン酸 / プレニルトランスフェラーゼ / ドリコール / ポリプレノール / フリップ-フロップ / 糖タンパク質生合成 / 細胞壁生合成 / 糖タンパク生合成 / フリッパーゼ / ドリコールリン酸 |
Research Abstract |
ヒトの糖タンパク生合成における糖担体脂質、ドリコールの生合成前駆体合成に関与するデヒドロドリキル二リン酸合成酵素に直接特異的に相互作用するタンパク質を酵母系ツーハイブリッドシステムを用いて探索した結果、いくつかの候補タンパク質が同定されたが、ヒトのニーマン・ピック病に関連するNPC-2タンパクもデヒドロドリキル二リン酸合成酵素と特異的相互作用を示すことが明らかになった。 「フリッパーゼ」の酵素活性測定法の確立のために、蛍光ラベルしたポリプレノールリン酸の合成を行い、この蛍光性プローブを用いて人工的に調整したリン脂質のリポソームでのポリプレノールリン酸の物理的拠動を追究した結果、ジチオナイトによってリポソームの外膜側の蛍光を消光し、蛍光プローブ量の変化の定量化を確立する過程で、ポリプレノールの炭素鎖長によってリン脂質膜内へのポリプレノール部の挿入状態が異なっていることが示唆された。 大腸菌の細胞外多糖輸送に関わると予想される未知遺伝子群として、Wzxファミリー群のうち、WzxE、WzxC、MviN遺伝子の各欠失変異体を作製し、大腸菌細胞の生育に対する影響を調べた結果、いずれの欠失変異体においても細胞増殖速度に大きな変化は見られないが、フィラメント状の多核細胞の形成が観察されるようになった。このフィラメント状多核細胞はDAPI染色により核様体を染色すると、各細胞単位の核様体が直列に連なった形態であることが判明した。また、界面活性剤を添加することにより、大腸菌細胞は単細胞となることが明らかとなったので、各Wzxファミリー遺伝子の欠失により、細胞外膜構造の生合成に異状をきたした結果、細胞壁の強度が変化し、各大腸菌細胞が直列に連なる様になったことが示唆される。
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Report
(3 results)
Research Products
(23 results)