サンゴの白化現象と海水中に光化学的に生成するヒドロキシルラジカルの関係
Project/Area Number |
14703036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新垣 雄光 琉球大学, 理学部, 助手 (80343375)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥26,390,000 (Direct Cost: ¥20,300,000、Indirect Cost: ¥6,090,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2002: ¥17,810,000 (Direct Cost: ¥13,700,000、Indirect Cost: ¥4,110,000)
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Keywords | サンゴ / 白化現象 / OHラジカル / 活性酸素 / 沖縄 / 光化学 / ストレス / ヒドロキシルラジカル / 光化学反応 / 海水温度 / 代謝 / 海水 / 過酸化水素 |
Research Abstract |
3年間に渡る本研究テーマに関して多くの知見を得ることができた。しかし,3年の研究期間では,十分に解明することができなかった新たな課題も数多く見つかった。本研究テーマの発展性を確認し,今後さらに継続して研究していく必要性を強く感じた。 研究3年目の本年度は,以下の研究成果が得られた。 1.連続流水混合実験システムについて 本研究で開発した連続流水混合実験システムに関して,供給海水を送る速度について検討を行った。流速を速くした場合,海水中成分濃度の変化が小さくなることと,供給海水の消費量が多くなり,長期間の実験ができないためである。実験の結果,流速が遅い場合,サンゴ培養容器内のpHが自然の海水で観測されるよりも大きぐ減少し,サンゴ骨格である炭酸カルシウムが物理化学的に溶解することがわかった。この結果を基に,サンゴにとってストレスにならない程度の遅い流速を決定した。 2.沖縄沿岸海水中の過酸化物について ヒドロキシルラジカル生成に大きく関与する海水中過酸化物の挙動に関して,海水中の光化学生成が大気からの乾性沈着よりも重要であることがフィールド実験の結果,明らかになった。乾性沈着による過酸化物の増加は無視できる程度であった。また,Fe(II)に関しても,日中増加し、夜間減少する日周変化が確認できた。 3.海水中に光化学反応で生成するOHラジカルについて 海水中のOHラジカル計測用に新たなにトラップ剤を模索したが、現在,使用している安息香酸以上の検出限界を得ることはできなかった。今後も模索を続けるが,安息香酸を用いて海水中のOHラジカルの生成速度,消失速度などについても実施していく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)