抗アポトーシスシグナル伝達の解明から分子標的治療への展開
Project/Area Number |
14704037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大賀 丈史 九大, 医学部附属病院, 助手 (60335958)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥29,770,000 (Direct Cost: ¥22,900,000、Indirect Cost: ¥6,870,000)
Fiscal Year 2003: ¥11,440,000 (Direct Cost: ¥8,800,000、Indirect Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2002: ¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
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Keywords | YB-1 / 細胞増殖 / 細胞周期 / 食道癌 |
Research Abstract |
1)YB-1のアンチセンスプラスミドを導入した頭頚部癌細胞株(YAS-a、YAS-b、YAS-c、YAS-k)を樹立した。その内、YAS-b、YAS-cはYB-1の発現が低下していた。親株のdoubling timeが21時間に比べYAS-b、YAS-cのdoubling timeは23時間、27時間と延長しており、in vitroでの細胞増殖能が低下していた。そして、YB-1のアンチセンスプラスミド導入株をヌードマウスの背部皮下に移植し腫瘍形成能を比較するとYB-1のアンチセンスプラスミド導入により腫瘍の縮小を認めた。また、YB-1のアンチセンスプラスミドを導入した頭頚部癌細胞では、G0-G1期が67、6%、S期が24、7%であり、親株でG0-G1期が54、6%、S期が40、3%と比較するとYB-1の発現低下によりG0-G1期の延長を認めた。これらよりYB-1の発現抑制により細胞増殖を抑えることが出来ることが分かった。 2)臨床において食道癌に対して術前治療を行い手術を施行した症例の中で病理学的術前治療効果判定がgrade 1 or 2であった13例の食道癌症例の術前補助療法前の生検標本と術前補助療法後の切除標本のYB-1の免疫染色を行った。術前生検標本では、核内に局在を認めたのが8例であった。治療後の切除標本では癌部にYB-1の発現を認めたのが8例であった。術前治療前のYB-1の核内局在は、治療効果との相関を示さなかった。また、術前補助療法前にYB-1の核内局在が認められず治療後にYB-1の発現が認められた症例は、有意に予後不良であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)