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後期ウィトゲンシュタイン哲学における反自然主義的実在論の可能性

Research Project

Project/Area Number 14710004
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Philosophy
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

大辻 正晴  熊本大学, 文学部, 助教授 (00285074)

Project Period (FY) 2002 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsウィトゲンシュタイン / 意味 / 実在論 / 言語 / フレーゲ / 自然主義 / 治療的読解 / 心
Research Abstract

今年度は3年間にわたる研究期間の最終年度であったが、主として身体不調のため、遺憾ながらまとまった研究成果を公表するまでには至らなかった。なるべく早くに研究成果をまとめて何らかの形で公表したいと考えている。
さて『哲学的探究』に含まれるいわゆる「規則に従うこと」の考察はやはりウィトゲンシュタインの実在論的解釈を試みるさい鍵となる問題であると思う。ウィトゲンシュタインは『探究』198節や201節において「規則は行為の仕方を決定できない」という「パラドクス」を提示している。これに対して心理主義、プラトン主義、(根源的)規約主義、自然主義、共同体説(いわゆる懐疑的解決)、といった規則に従うことのさまざまな哲学的「説明」が案出されることになる。なかんづくクリプキの共同体説は、海外ではすでに影響力を失っているにもかかわらず、日本においてはウィトゲンシュタインの正しい解釈として広く受容されているかに見える。(このことは日本の知的状況についての興味深い問題を提起しているかもしれない。)私見では、ここには一種の哲学的トリックが隠れていて、その結果として生じた疑似問題について、さまざまな疑似説明が行われているのである。我々は規則表現を言語ゲームないし生活の形から孤立させるがゆえに「パラドクス」に直面するのであり、この抽象こそが問題の根源である。この解釈は、言語ゲームの外の観点を拒絶するという点で、McDowellやDiamnondらのいわゆる新ウィトゲンシュタイン派と軌を一にし、そこから学んでいる。一般に、外の観点から生じる(擬似)問題とそれに対する外からの説明を拒絶し、そうした問題が幻想にすぎないのを示すという方法のうちに、後期ウィトゲンシュタインを反自然主義的・実在論的に解釈する可能性がある。またこの点に前期『論理-哲学的論考』の論理観・哲学観との連続性も存すると予想する。

Report

(3 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-01   Modified: 2025-11-17  

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