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動物の警報機能を持つ社会的匂いに関する研究

Research Project

Project/Area Number 14710058
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

菱村 豊  広島国際大学, 人間環境学部, 講師 (90293191)

Project Period (FY) 2002 – 2003
Project Status Completed (Fiscal Year 2003)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords社会的匂い / マウス / ストレス
Research Abstract

ストレスを経験した動物の匂いは、同種他個体にとって警報信号として機能するのかをどうかを検証することが本研究の目的である。前年度の研究では、刺激個体の存在が被験体マウスの味覚嫌悪学習を弱めることが明らかになった。また刺激個体からの匂いを呈示する実験箱も製作した。本年度の研究では、これらの知見と装置を利用し、ストレスを経験した刺激個体の匂いを呈示し、それに対しマウスがどのような反応を示すかについて実験を行なった。
ストレスの種類としては、電撃の呈示と塩化リチウム投与による中毒症状の経験とを用いた。また、被験体マウスの指標反応としては、匂い呈示場面での各種行動の測定と皮膚表面温度の測定を行なった。さらに補助的なデータとして、刺激個体のストレス経験時と被験体の実験時に発せられた音声データについても記録した。
その結果、ストレスを受けた刺激個体の匂いを呈示された被験体の行動のうち、匂いの発生源(パルプ素材)への接近反応が増えることが示された。しかし活動レベル全体や音声データに関しては特徴的な変化は見られなかった。また、被験体自身のストレス経験とは関係がなかった。一方、放射温度計のデータより、ストレスを受けた刺激個体の匂いを呈示されることや、被験体自身のストレス経験は、被験体の体表面温度を上昇させるという結果が得られた。
体表面の温度上昇については、ストレスを受けた動物による警報フェロモンに関する他の研究と整合性を持つ。一方、活動レベルが変化しなかったことに関しては、その解釈はまだ十分に出来ない。また被験体自身のストレス経験が、ストレスを受けた他個体の匂いに対する反応に影響を与えなかったことに関しては、本申請者がラットで得た知見とは異なっているが、これらのストレス臭に対する反応が生得的なものであることを示唆している。

Report

(2 results)
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-01   Modified: 2016-04-21  

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