外食・買い物場面での家族の相互作用に関する生態心理学的研究
Project/Area Number |
14710081
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
小島 康生 中京大学, 心理学部, 助教授 (40322169)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 家族 / 第一子 / 第二子 / 相互作用 / 外食 / 買い物 / 観察 / 質問紙調査 / 母親 / お菓子売り場 / 生態学的研究 / 負担 / 父親 / 第1子 / 第2子 |
Research Abstract |
初年度(平成14年度)は、外食場面での子ども連れの家族の関わりを調査するため、ファミリーレストランに協力をお願いし、MD、ミキサーなどの機器を用いたデータ収集を行った。また、付近の幼稚園、保育園において、保護者を対象に、外食の頻度や訪れる場所、家族の着席位置などを調べた。子どもが1人の家族では、子の年齢に関係なく母親の隣に子が着席することが多いのに対し、子どもが2人であると、はじめは、年少の子が母親の隣、年長の子が父親の隣という棲み分けが成立し、のちに年少の子の食事に手がかからなくなってはじめて、そうした棲み分けが消失することが明らかになった。 次の年(平成15年度)は、買い物場面について、観察ならびに質問紙調査によるデータ収集を行った。まず、幼稚園、保育園の園児の保護者に質問紙を配り、買い物に出かける時間帯や一緒に行く相手、カート等の道具の使用状況などを調べた。子どもが多いほど、買い物に出かける頻度は減り、いっぽうで、子どもの人数に関係なく、子どものいない時間帯(たとえば、子どもが幼稚園等にいる時間)が買い物の時間になっていることがわかった。カートの使用は、子どもの動きを拘束するという面では効果的だが、同時に親の動きを制限することも明らかになった。子どもが2人だと、いっぽうの子をカートに乗せ、他方と手をつなぎ、さらに買うべきものをカートに乗せるといった状況もあり、こうした不便が、買い物に出かける時間帯に影響していることも示唆された。食料品売り場での観察データでは、ICレコーダーを使用し、子ども連れの家族がカートやカゴをどのように持ち出していくかを調べた。父親、母親がそれぞれに状況を判断しながら、「子どもをカートに乗せる」、「手をつなぐ」、「カゴを取り出す」などを行っていることが確かめられた。 以上の2場面についての調査にくわえ、駅構内での子ども連れの家族の観察も実施した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)