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外集団敵対行動の一般交換過程に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 14710093
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionShukutoku University

Principal Investigator

神 信人  淑徳大学, 社会学部, 助教授 (30296298)

Project Period (FY) 2002 – 2003
Project Status Completed (Fiscal Year 2003)
Budget Amount *help
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords報復的正義 / 集団間コンフリクト / 一般交換 / 黒い羊効果 / 進化的シミュレーション / 独裁者ゲーム / 制裁行為 / 外集団一体視 / 内集団ひいき / 敵対行動
Research Abstract

平成15年度は、外集団敵対行動の連鎖(集団間における報復の連鎖)をもたらすマイクロ過程の外集団一体視に関する実験研究と、外集団一体視の成立基盤と考えられる集団内制裁行動に関する実験研究とコンピュータ・シミュレーション研究を行った。
1)ポジティブ感情における外集団一体視に関する実験研究
平成14年度までの研究からは、外集団成員に対する否定的感情は外集団一体視を引き起こし、その外集団のほかの成員にまで敵対行動を向けさせることが明らかにされている。本研究ではさらに、外集団成員への否定的感情と同様に肯定的感情も外集団一体視を引き起こすかどうかを検討した。実験では、14年度に開発した鎖状独裁者ゲームを用いた。実験の結果、外集団のある成員に厚遇された実験参加者は、その外集団に属する別の成員を厚遇する傾向が認められ、外集団一体視の存在が確認された。
2)集団内制裁傾向の規程因に関する実験研究
外集団一体視にはどのような適応的機能があるのか。ここでは、「外集団一体視が、その外集団内部における制裁(報償)を促進させる」という仮説をたて、その妥当性を場面想定法実験によって検討した。実験では、「ある集団の成員として一体視される状況では、そうでない状況より、内集団の逸脱者に対する否定的感情が喚起される」という実験仮説を検証した。しかし仮説は支持されなかった。
3)集団内制裁行為の進化に関するコンピュータ・シミュレーション研究
集団内制裁行為がどのような状況で進化するのかを検討するため、進化的シミュレーションを実施した。その結果、集団内制裁行動における「フリーライダー問題」が克服されるのは、集団成員の逸脱にともなう不利益が集団成員全体へ波及する場合であることが示唆された。外集団一体視には、このような波及作用をもたらす機能があると考えられる。

Report

(2 results)
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-01   Modified: 2016-04-21  

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