将軍家と大名家における文書・記録・書籍の蓄積と管理に関する研究
Project/Area Number |
14710237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
藤實 久美子 (藤実 久美子) 学習院大学, 史料館, 助手 (90337907)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 近世史 / 日本 / 文化史 / 史料学 / データベース |
Research Abstract |
1.徳川将軍家・幕府・大名家における文書・記録・書籍・藩積・管型こ関する、歴史学・国文学・図書館学の分の著作などの調査を行い、適宜購入した。 2.(独)国立公文書館内閣文庫所蔵の「書物方日記」のうち第178〜第196冊について、必要箇所の複製を購入た。本史料は、紅葉山文庫の執務日記であり、粧データ入力を行っている。今後、データ公開について検討する予定である。 3.平成14年・15年度に史料調査を行い、デジタルカメラ等により撮影した大名大村家史料・同有馬家史料の翻刻を行い、データ化を進めた。 4.成果の一部を岡山藩研究会発行『岡山藩研究』第46号に「領地判物・朱印および領知目録への史料空間論的アプローチに関する覚書-『改め』とその後-」としてまとめ、また『学習院大学資料館紀要』第13号に論文「江戸時代中後期の領知判物・朱印および領知目録の授受儀礼」を発表して、研究成果の共存化をはかった。 上記2論文では、「史料空間」という近年提示されだ作業概念を用いて、領知判物・朱印および領知目録の作成過程を分析し、大名家ことって将軍・幕府の発給文書を管理する意味大名家でそれらの管理を行うために諸記録を生成したことの必然性を解明した。また、領知判物・朱印および領知目録の授受儀礼が行われる「場」、そこでの将軍・幕府役人・大名または大名名代、大名家臣の参加勿様相と役割といった視点から考察し、史料が機能する「場」は変遷するのであり、動きに則して史料認識は深められなければならないことを示した。 文書・記録・書籍の蓄積と管理に関する文庫研究は、これまで静的・制度的な側面の究明に向かう傾向が見られたが、私は厭くまでも、史料の動きや人の関わり、そして社会の構造・変容との関係に主眼を置いている。この点において、本研究の成果は、近世社会・文化豫の捉え直しに益するものであると考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)